匠の手越後与板打刃物

戦国の刀鍛冶から大工道具へ

戦国時代、上杉謙信の家臣が刀職人を招いて、打刃物を作ったのが起源とされる。刀鍛冶の高度な技術が受け継がれ、江戸中期には大工道具の産地として名声を得、全国に優れた大工道具を供給してきた。
400年余りの伝統を受け継ぐ与板の打刃物は火造りの鍛造技法によるもので、鉄を炉で加熱し真っ赤に焼いたものをハンマーで叩きながら、形を造る。全国の名棟梁を支える大工道具は、抜群の切れ味を誇る。


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越後与板打刃物(えちごよいたうちはもの)

鉋(かんな)・鑿(のみ)・鉞(まさかり)・釿(ちょうな)が伝統的工芸品指定 4 製品、なかでも釿は全国でもただ1人の釿鍛冶となり、貴重な伝統技術を守っている。指定品のほかにオーダーメイドで注文品を何でも作る工房もあり、変わり鍛冶と呼ばれる。
現代では国内の宮大工だけでなく、海外のヴァイオリン・マイスターも愛用するなど、ヨーロッパにはない鍛造技術が高い評価を受け、世界のものづくりを支えている。

○主な製造地域:長岡市

【越後与板打刃物組合】
 〒940-2402 長岡市与板町与板甲134-2(与板町商工会内)
 電話 0258-72-2303 FAX 0258-72-3328
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