匠の手加茂桐簞笥

最も機能的で美しい呼吸する家具

全国最大の桐簞笥産地である加茂で桐簞笥が造られるようになったのは、220年以上前。江戸時代末期より加茂桐簞笥として全国に名を馳せた。
原木の製材・アク抜き・天然乾燥と、産地で 3 年間手塩にかけた桐材と職人の見事な手技が合わさることで、桐の木肌のぬくもり、絹に例えられる白い艶や柾目(まさめ)の色合いをもつ最高級家具が出来上がる。
また、季節に合わせて中の湿度を一定に保つ調湿性をもつことが、呼吸する家具と呼ばれる所以である。手鉋(かんな)で、薄い紙 1 枚が挟まるほどの隙間で合わせられた引出しは高い密封性を誇り、開閉すると隣の引出しが風圧でふぁと出る様は、まるで生きているかのよう。


dennsann,0 (1).jpg

加茂桐簞笥(かもきりたんす)

桐簞笥が我が国で婚礼家具として重用されてきたのには、優美な外観や手触りだけでない、その優れた機能性に大きな理由がある。空気を層状に含み、熱が伝わりにくい特性をもつ桐材で、伝統的な箱物技術を駆使して作られる桐簞笥は、中に納めた大事な衣類を全焼の火事の炎からも守ることが実証されている。嫁ぐ娘を想う親の心が込められた桐簞笥は永久保証とされ、代を重ねてもまた洗濯・修理し100年経っても新品同様に生まれ変わる。
また最近では、洋間にあうデザイン簞笥や特注製品、桐の端材と続飯(そくい:ご飯粒で作られた糊)で作られた子どもに優しい玩具など、伝統的な桐簞笥産地から新しいアイデアが次々と発表されている。

○主な製造地域:加茂市、田上町

【加茂簞笥協同組合】
 〒959-1313 加茂市幸町2-2-4
 電話 0256-52-0445 FAX 0256-52-0428
 E-mail 

URLICON.png 加茂簞笥協同組合