匠の手塩沢紬

平安から続く織物産地の繊細な蚊絣(かがすり)模様

塩沢は、平安時代には既に織物の産地として有名であった。それより以前、奈良時代に織られた当地方の麻布(現在の越後上布)が奈良の正倉院に保存されている。
ルーツとなる麻織物、越後上布の技法を絹織物に取り入れて塩沢紬が誕生したのが江戸時代。経(たて)糸に生糸、玉糸※注1 、緯(よこ)糸に真綿の手紡ぎ糸(てつむぎいと)を用いるため、真綿特有のやわらかさ、暖かみがある。先染め※注2 織物で、非常に細かく精緻な十字絣(じゅうじがすり)や亀甲絣(きっこうがすり)によって構成された、蚊絣(かがすり)と呼ばれる繊細な絣※注3 模様が特徴。

※注1 玉糸:二匹以上の蚕が協同で作った玉繭(まゆ)から操糸した糸で、素朴な味わいがある。
※注2 先染め/糸染め:京友禅などのように織り上がった白生地を染めたり、模様を描く後染めとは異なり、織り上がった時に柄になるようあらかじめ染めた糸で設計図通りに織り上げる。
※注3 絣(かすり):糸に模様を染める技術

塩沢紬

塩沢紬(しおざわつむぎ)

ユネスコ無形文化遺産に登録されている国の重要無形文化財「越後上布」(麻織物)の技術・技法を絹織物に受け継ぎ、18世紀後半に誕生した塩沢紬。
繊細な絣模様で渋い色調のものが多く見られ、独特な上品さと落ち着きを兼ね備えている。
当地域の春の風物詩である越後上布の雪さらしは、よく晴れた日に一面の雪の上に反物をさらすことによって、柄があざやかに浮き立つ。

越後上布の雪さらし(南魚沼市塩沢地区)の動画

○主な製造地域:南魚沼市

【塩沢織物工業協同組合】
 〒949-6435 南魚沼市目来田107-1
 電話 025-782-1127 FAX 025-782-1128
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