匠の手十日町絣

全国有数のきもの産地で作られる先染め織物

十日町地域は、伝統的工芸品の先染め*織物だけでなく、振袖、訪問着等の後染め商品を多く生産する、全国有数の総合産地。当地域で作られる十日町絣は、伝統的な越後縮(麻織物)の技法を受け継ぎ、絹織物に応用して19世紀中頃に誕生した。
経絣(たてがすり)と緯絣(よこがすり)を自在に駆使して表現する繊細な絣模様が、絹の光沢と結びついて落ち着いた風合いを出し、先染織物の代表作品として愛されている。

※先染め/糸染め:京友禅などのように織り上がった白生地を染めたり、模様を描く後染めとは異なり、織り上がった時に柄になるようあらかじめ染めた糸で設計図通りに織り上げる。

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十日町絣(とおかまちがすり)

精妙な絣※注1 技法で、伝統的な柄から現代的な表現までを織り上げ、気軽な外出着や家庭でのおしゃれ着として着用されている。原料は、生糸、玉糸※注2 、真綿の手紡ぎ(てつむぎ)糸、またはこれらと同等の材質を有する絹糸である。
毎年5月3日に行われる「十日町きものまつり」では、きもの貸出しや着付けを行うイベントや、きもの掘り出し市があり、非常に華やかなきものの祭典を楽しむことが出来る。

  • ※注1 絣(かすり):糸に模様を染める技術
  • ※注2 玉糸:二匹以上の蚕が協同で作った玉繭(まゆ)から操糸した糸で、素朴な味わいがある。

○主な製造地域:十日町市、津南町

【十日町織物工業協同組合】
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