匠の手羽越しな布

縄文の古から伝わる手仕事

日本最古の古代布と言われるしな布は、縄文時代から衣装や装飾品などに利用されてきた。遙か昔から受け継がれてきた手技は、現在羽越地域(山形・新潟の県境)のみに残る。地域に生育するシナノキなどの樹皮から繊維を採り出し、糸を紡ぎ、高機(たかばた)で織る。樹皮そのもののような糸と、生産者の気持ちが織り上げられた製品に、ひとつとして同じものはない。

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羽越しな布(うえつしなふ)

新潟の最北端、山形との県境に位置する小さな集落で生産されている。
かつては雪で長く閉ざされる冬季の生業として、各家庭で糸づくりから織りまでを行っていたが、現在では各戸で紡がれた「しな糸」を、3名の女性が1年を通して織り上げる。今も夏山へ入り皮を剥ぐのはお父ちゃんたちの仕事、秋のしな績(う)みと呼ばれる糸づくりから織りの作業は、お母ちゃんたちの手仕事である。
製品は実用的な日常品から、インテリアや帯、小物へと変化し、2013年には同じく新潟の伝統的工芸品「村上木彫堆朱」とのコラボ商品(バッグ)も生まれるなど、意欲的な取組が続いている。
さんぽく生業の里では、しな織り体験をはじめ、集落に息づく灰の文化を活かした伝統料理など、山里の暮らしを体験できる。

○主な製造地域:山形県鶴岡市、新潟県村上市

【さんぽく生業の里企業組合】
 〒959-3917 村上市山熊田325
 電話 0254-76-2115 FAX 0254-76-2115
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